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【続・現場レポート】石川県の被災校舎を救え!大規模外壁塗装プロジェクト〜長寿命化を叶える「透湿弾性タイルRE工法」徹底解説〜現場レポート

皆様、いつもブログをご覧いただき誠にありがとうございます!石川県をはじめ、地域に根ざした外壁塗装・大規模修繕のプロフェッショナル「塗巧(ぬりこう)」です。

本日の現場レポートでは、前回の続編ということで現在私たちが全社を挙げて取り組んでいる、石川県での大規模な校舎改修・外壁塗装プロジェクトの様子の続きを詳しくお届けいたします。 先の震災で大きな被害を受けたこの校舎。子どもたちが一日でも早く、かつてのような安全で安心できる学び舎に戻れるよう、建物の強度と美観を取り戻す震災復旧工事が急ピッチで進められています。私たち塗巧の職人一同、地域の未来を担う子どもたちのために、持てる技術のすべてを注ぎ込んで施工にあたっております。前回の記事は→こちら

学校建築を守り抜く最適解「透湿弾性タイルRE工法」とは?

さて、ここからは前回に引き続き実際の施工内容について詳しく解説していきます。 今回の校舎の外壁塗装において、建物を長期的に過酷な自然環境から保護するために採用されたのが「透湿弾性タイルRE」という非常に優れた高機能工法です。

現在は、全6工程のうちの第4・5・6工程目に突入しています。

この「透湿弾性タイルRE」は、水系弾性アクリル樹脂を主成分とした塗料を使用する工法です。その最大の特長は、相反する二つの機能である「透湿性」「弾性」を高い次元で両立している点にあります。

  • 透湿性(建物の呼吸機能): 外部からの雨水の侵入を防ぎつつ、建物内部に溜まった湿気(水蒸気)だけを外に逃がす機能です。これにより、壁の内部に結露が発生するのを防ぎ、建物の寿命を大幅に延ばします。
  • 弾性(ひび割れ追従性): ゴムのように伸び縮みする柔軟性を持っています。地震の揺れや建物の微細な動きによって外壁のコンクリートにひび(クラック)が入っても、塗膜が伸びてそれに追従し、表面にひび割れを露出させません。雨漏りの原因を根本からシャットアウトします。

さらに、学校などの大型施設で気になるカビや藻の発生を抑制する「防藻・防カビ性能」も標準で備わっています。 最終的に、専用の上塗材である「透湿弾性・REトップ」と組み合わせて仕上げることで、強靭な防水層が完成します。従来の塗料で起きがちだった「塗膜の膨れ」や「剥離(はがれ)」といった致命的な劣化症状を強力に抑え込むことができる、まさに現代の大規模修繕における最適解とも言える工法なのです。

本日の作業ハイライト:「模様」と「トップコート」

今回は、この透湿弾性タイルRE工法において、建物の美観を決定づける模様の吹付とトップコートを実施しました。

模様吹付

「模様の吹付(主材模様)」の役割は、主に以下の3点です。「複層塗材」という名称の通り、単なる見た目の装飾だけでなく、防水性能を維持するための構造の一部として重要な役割を担っています。

  1. 塗膜厚の確保と防水性能の強化「複層塗材」は、下塗り・ベース(基層)塗り・模様塗りの各工程を重ねることで、必要な塗膜の厚みを構築します。防水性能を長期間発揮するためには、この層全体の厚みが非常に重要です。模様の吹付を行うことで、塗膜の厚みを確実に積み上げ、雨水の浸入を防ぐ強固な防水膜を作り上げます。
  2. 表面の均一化と平滑性(保護機能)ベース層(基層)の上にさらに塗材を吹き付けることで、下地の微妙な凹凸や、ベース層だけでは隠しきれない表面の不陸(不揃いな面)をカバーし、塗膜表面を均一に覆います。これにより、塗膜全体が均等な保護性能を発揮できるようになります。
  3. 意匠性の付与吹付機(リシンガン等)を使用して塗材を吹き付けることで、外壁に豊かな凹凸模様(意匠)を形成します。これにより、単調になりがちな外壁に立体感や質感を加え、美しい仕上がりを実現します。

トップコート

「防水形複層塗材E」におけるトップコート(上塗り材)は、単なる仕上げとしての色付けだけでなく、**システム全体の耐久性と防水機能を維持・保護する「最後の砦」**としての重要な役割を担っています。提供された施工仕様書や製品資料(透湿弾性トップ等)に基づき、主な役割を整理すると以下の通りです。1. 塗膜の膨れ・剥離の防止(透湿性)最も重要な機能の一つです。「防水形複層塗材E」として採用されている透湿弾性システム(キクスイ等の製品仕様)において、トップコートには優れた透湿性が求められます。

  • 役割: 内部に溜まった湿気は外に逃がしつつ、外部からの雨水は遮断します。この「透湿性」があることで、躯体内の水分による蒸気圧が逃げ、塗膜の膨れや剥離という不具合を未然に防ぎます。

2. 耐候性と保護機能(バリア性能)主材(ベース層や模様層)は、その意匠性と防水性能を担う分、紫外線や雨風に対して無防備な状態です。

  • 役割: 主材(防水層)を紫外線や風雨から守る保護膜となります。トップコートが先に劣化することで、主材の防水性能や弾性(伸縮性)を長期間保持し、建物全体の保護性能を維持します。

3. 美観維持と防汚・防藻・防カビ性建物の外観を長期間きれいに保つための機能です。

  • 役割:
    • 防藻・防カビ性: 特に新潟のような多湿な環境では、北面や日当たりの悪い場所でカビや藻が発生しやすいですが、トップコートに含まれる防藻・防カビ成分がこれを抑制します。
    • 低汚染性: 汚れがつきにくい塗膜表面を作ることで、長期間にわたり建物の美観を維持します。

4. 意匠の仕上げ

  • 役割: 前工程の模様吹き付けで形成されたテクスチャー(凹凸模様)を覆い、光沢や質感(艶消し、半艶、艶ありなど)をコントロールして、最終的な外観を作り上げます。

完成

全ての塗装工程を終えて養生を剥がした姿をご覧ください。

ご覧いただきましてありがとうございました。

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